経営革新セミナー2009には多くの方のご出席をいただき大変ありがとうございました。
セミナーでも申し上げましたが、2週間に一回を目安とし、このブログを作成させていただいています。
今日は題名の通り、男の本懐について。
最近あるきっかけから、城山三郎さんの本を何冊か続けて読んでいます。
第一次大戦後の慢性的不況を脱するため、昭和5年1月に断行された「金解禁」を遂行した浜口雄幸と井上準之助。
「男子の本懐」はこの2人の壮絶な生き様を描いた感動的な小説です。
2人はまったく性格の違うタイプの方で、地味で無口な浜口雄幸は総理大臣、派手好きのおしゃべりな井上準之助は大蔵大臣(今の財務大臣)でした。
ただ2人とも時期を同じくして、金解禁に反対する輩からの銃弾に撃たれ亡くなっています。
この2人の力の結晶が金解禁という偉業でした。
当時の経済状態はよくわかりませんが、金解禁を受け経済不況は一時的にせよ解消しました。
逆に2人の死亡後、金解禁がストップされたことによりハイパーインフレが生じ、日本が第二次世界大戦へとまっしぐらに向かっていったようです。
2人が総理大臣、大蔵大臣を受けたのは私利私欲からでは一切なかったようです。
むしろ、死を意識しながら、死と隣り合わせのような状況下での決意だったようです。
小説にはこのように書かれています。
浜口雄幸が井上準之助に大蔵大臣を受けてくれるように依頼する時以下のような言葉を発しています。
「もっとも、この仕事は命がけだ。すでに、自分は一身を国に捧げる覚悟を定めた。きみも、君国のため、覚悟を同じくしてくれないか」
また、井上準之助は大蔵大臣を受けた夜、奥さんにこのような言葉を発しています。
「自分にもしものことがあったとき、後に残ったおまえがまごつくようではみっともない。今夜は、家の財産について全部おまえに話し、書類も渡しておく。家のことは、これから先、すべておまえに任せた。おまえの思うようにやってくれ」
なんと、すごい決意ではないでしょうか?(どこかの政治家に聞かせてあげたいくらいですね。)
まさに、命をかけて国のために偉業を果たす。
そんな決意が言葉の端々にみなぎっています。
小説のタイトルである「男子の本懐」とはそういったものだと実感しています。
私も現在50歳になりました。
自分にとっての「男子の本懐」とは何か?命をかけて取り組むべきことは何か?
そんなことを感じながら過ごしている今日この頃です。









