つい2、3日前の事だ。夕方、関与先様から事務所に帰る途中の交差点で事務所のMさんの車とすれ違った。
時間は17時。まだ終業時間の17時30分には少し早いし、これから何処か仕事に向かうのだろうか?
まったくもってMさんは勤勉だ。
それにしても助手席にもうひとり女性が乗っていた…?なぜか虚ろな表情の女性。
私の特技(特技といってもとりわけ生活に役立つ類のものではないが)のひとつに、「知り合いの車とすれ違う際、決して見逃さない」事がある。
また、どんなに距離があっても米粒大に見えてさえいれば、それが知り合いの車であると認識できる。
そしてすれ違いざまに知り合いの顔の表情まで読み取れ、それを鮮明な映像で記憶できる。
警察庁の自動車ナンバー自動読み取り装置、通称Nシステムより正確に。
ところが事務所に帰ってみるとMさんのデスクには彼女のTOSHIBA DynaBookが起動し、作業途中の書類が彼女がここに居ることを雄弁に物語っていた。
彼女は決して机の上の物品を放置したまま出かけるような人ではない。
私も私自身のTOSHIBA DynaBookを机上に起動した直後、再び彼女の机に目を戻すと、確かにMさんは席に座って何事も無かったように仕事をしていた。
じゃあ、つい今しがたすれ違ったシビックの女性は誰?いや、確かにMさんだった!間違いない。
出た~!ドッペルゲンガー!!
つづく Writen by 内裏









